い草刈取り体験研修へ
おはようございます。
(有)松葉製畳の2代目、松葉清幸です。
7月4日から6日まで、畳表の原料となる
い草の刈取り体験研修に熊本県八代市を訪問
しました。
初日は午後1時から3時まで産地問屋さんで座学の授業。授業後農作業を出来る作業服に着替えて
今回お世話になるい草農家さん「上本さん」の
ところへ。まだ40代前半のとても熱い情熱を
感じる元気な農家さんで、将来的に産地を背負って立つと言われる方です。
明日朝刈取りをするい草田に入り、160㎝近くまで
伸びた「い草」が倒れないように杭を打ち込んで
網が張ってあります。
前日までの大雨でぬかるんだ田に足元を取られなが息を合わせて杭を抜きなが網を外します。
夕方まで黙々と作業が続いて汗が吹き出します。
作業後に飲んだ冷たく水の美味しさは格別です。
2日目は夜中2時半にホテルを出発、3時前から
作業が始まります。
い草農家さんの朝はとても早い!
い草は刈取りされた後に天然の土で出来た
染土のプールに入れてコーティングされます。
染土のプールから出されたい草は60〜70℃に設定
された乾燥釜に入れて乾燥させます。
2日目の作業は乾燥が終わったい草を乾燥釜から
出して袋詰めして倉庫に積み上げていきます。
黙々と屋内作業を行い外に出ると空が明るくなっており、しばしの休憩、朝ご飯を農家さんのお宅で頂きます。
身体を動かした後のご飯は美味しい!
そしていよいよ昨日網を外したい草田のい草を
刈取りします。
刈取りには【ハーベスタ】というい草刈取り用の
農機具を使います。
い草農家さんの指導のもと私もヒヤヒヤしながらハーベスタを操作。
刈取りされたい草の束をコンテナに積み上げ。
暑さで汗が吹き出します、熱中症にならないように水分補給をしながらの作業が終了。
私はたかだか2日間の体験でしたが、い草農家さんの上本さんはこの作業を24日休み無く行うとの
ことでした。
この2日間でい草農家さんに対して感謝と尊敬の気持ちを以前にも増して感じました。
上本さんをはじめい草農家さんの想いを伝えたていく事こそ私たち畳屋の使命だと強く感じます。
今回お世話になったい草農家さんの上本さん、
研修を企画して頂いた産地問屋の肥後物産さん、
刈取り体験をご一緒した畳屋さんの
埼玉県の高野さん・愛知県の鈴木さん
本当にありがとうございました。
また八代に帰って来ますね!